食欲がない人のための玄米スープ。なぜか突然思い出して、久しぶりに作ってみようと思いました。だけど前回作ったのはかなり前の話。どんな味だったのか思い出せず、新しい気持ちでのチャレンジです。玄米スープにも種類がありますが、作ったのはクリーム状のタイプ。東城百合子さんの本を参考にしました。
本で紹介されていた量よりも少なく、今回は計量カップに半分の玄米で作ってみました。玄米を洗ったらフキンで水けを取って、焦げないように木べらで混ぜながらきつね色を目指して炒ります。だんだん透明から白っぽく玄米の色が変化。
香りがして煙があがってきたのは20分くらい経過した頃でしょうか。炒り始めてから30分くらいで香りもさらに変わってきました。色もだいたいきつね色になったのでそろそろかな?と思って、計量カップで3つ半くらいのお水を入れておかゆを炊きました。1時間くらいで出来たおかゆを裏ごし器を使って濾しましたが、本では布の袋を使っていたようです。
本当はそれにも意味がありそうで大切にしたかったのですが、今回は家にある物で代用しました。全部裏ごしするのにかかったのは40分くらいでしょうか。人によって道具によって、実際にかかる作業時間に差はあるかと思います。時間をかけて炒ったりするのにも消化のためを考えるなど、大切な理由があるようです。完成した玄米スープはあまりにも久しぶりすぎて、初めて作ったような感じ。新鮮な気持ちで食べました(笑)
食べた感想は、、、香りがあって麦茶のように香ばしいのに何か物足りない。クリーム状ではあるけど何となく舌の上にザラつきがあると言いますか、粉ではないけれど粉っぽい印象でした。お湯で溶いて飲んでみてもなんだかしっくりこなくて変な感じ。個人的な感想ですが、体が喜びそう!と思うような味わいが無いように感じてしまいました。
だけど実は、作っている途中でいくつか疑問があったんです。本を見た想像だけで作りましたが、文章から思うような完成形になっていないように思いました。本の中に書いてあった「おねばをとる」感じがしなくて、本当にこれでいいのかな?と思いながら作業を進めていました。
裏ごし器を使って作った残りカスもかなり皮だけという状態だったので、それも何となく引っかかりました。もしかしたら道具が関係している?と思ったので、本にあったように布を使ってもう1回作ってみようと思いました。今度は裏ごし器を使わずに、本に書いてあったように布に入れてしごいて作ることに。すると見た目に早速違いが。「おねば」っぽい!色も全然違っていて、やっぱりこれかな?と思いました。トロリとしていて、食べた感じが全く違う!同じ玄米なのに、こんなにおいしさが違ってかなり驚きました。
こちらの玄米スープは、自然に体が「もっと食べたい」と思う味わいがあるように思いました。お湯で溶いて飲んでも違和感がなくて、すんなり口の中に入って浸透するような印象がありました。
体力が落ちてしまったり病気や疲れで食欲が落ちたらのために覚えておきたい昔ながらの知恵。大切なことは覚えておこうと思いました。
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