さつまいもの甘酒とGVHD

掘ったばかりのさつまいも。偶然お会いして立ち話をしていたら、思いがけずたくさんいただいてしまいました。ありがたい。天ぷらにしたりお味噌汁に入れたり、おいしく食べていたら思いました。


副作用や病気の関係でモサモサした食感の物が食べにくい状態になったら、サツマイモってどうなんだろう?それまで大丈夫だった食べ物が食べれなくなってしまうのかな?

そこで突然思い出して、甘酒を作ってみる事にしました。使うさつまいもの種類でもその印象は変わるのかもしれませんが、今回使ったさつまいもで作った甘酒はほんのり香りが楽しめる感じ。ものすごく「さつまいも!」という主張は少ないと感じましたが、でも自然の甘さで満足の完成度。モサモサ感は少ないように思ったので、さつまいもが食べれたという雰囲気くらいは楽しめる感じにもしかしたらなるかな?と思いました。


そして一緒に思い出したのですが、骨髄移植を経験した足もみ仲間が前にこういう話をしていたんです。移植の影響で腸にGVHDが起こって、さつまいもを食べる事が楽しめなくなってしまったそうです。

GVHDをご存知ない方のために、簡単にではありますが解説を入れたいと思います。GVHD(じーぶいえいちでぃー):骨髄移植によってドナーさんから受け取った細胞が体内に入ったら細胞はこれまでと入れ物が違うので、入った先の体や臓器を敵とみなして攻撃してしまうことがあるそうなんです。それを移植片対宿主病(GVHD)と言います。


彼女の場合それが腸に出た関係で、さつまいもを食べるとガスがたまってお腹の張りで半日くらい苦しい状態になったそうです。だけど甘酒作りにハマっていた彼女がさつまいも+麹で作った甘酒を食べたら、その心配がなくなったという話でした。それは移植後、何年か過ぎてからの発見だったようです。


私の家族が骨髄移植をして、病院から菌類や生もの摂取の許可が出たのは移植から1年後くらいでしたが、病院からの指示も含めて個人差があるのではないかと思います。ご自身が納得のいくタイミングで参考にしていただけたらと思います。偶然思い出した彼女の経験談が、誰かの食べる楽しみに繋がったらいいなと思いました。