空想的味覚障害のための料理

抗がん剤治療や放射線治療の副作用で食べ物が食べにくくなった場合、舌にあるセンサーの関係で味がおかしく感じたり、おいしく感じない事があるようですが、その他にも唾液の量が影響して、食事を楽しめない事もあるようです。


弟が骨髄移植をしてもうすぐ1年という頃だったと思いますが、普通に食事をしているように見える弟の様子を見て「アレッ?」と思った事があったんです。本人は特別何も言わなかったので勝手な予想でしかありませんが、もしかしたら唾液が少なくて移植前と同じようには食事の感覚が一部戻っていないように感じました。


それで作ってみようと思ったのがオニオングラタンスープでした。参考にしたのは土井善晴さんのレシピですが、著作権の関係から転載は出来ないので、もしもインターネットで検索出来る環境にありましたら下記の内容を参考にどうぞ♪


<きょうの料理>

2015/01/08

「土井善晴のホッとする四季ごはん 」


作ってみようと思ったのは、玉ねぎをアメ色になるまで炒めて柔らかくなった物をスープに入れるので、唾液が少なくても食べやすいかもしれないと思ったからです。

作る料理や声がけの内容はそれぞれのご家庭の環境や性格・関係性にもよると思うので、我が家の話はほんの一例として参考程度に見ていただければと思うのですが、私はあえて「食べやすそうな物を作ったよ」の様に恩着せがましい事言わず、自分が作りたいから作ったような感じで食事を出していました。


それは「食べなければ」というプレッシャーをかけないためでもありましたし、私本人の気持ちを保たせるためでもありました。心配だから対策しなきゃ!というよりも、1品でも違和感なく食事ができたらラッキーじゃない?!そういう気持ち。


状況によっては「あなたのために考えて作ったよ」という言葉が添えられることで、優しさが伝わって安心感が増えたりご家族との間に新しい信頼関係が生まれる事もあると思います。何がベストなのかわからない事が多いですが、少しでも良い方に向かうためのヒントに繋がれば幸いです。