前回からの繋がりで、すり流し関連の内容です。
里芋を使ったすり流しを作ってみようと思いました。すり流しのイメージはあるものの、実はしっかりした基本の作り方はあまりよくわかってない私(オハズカシイ…)。本当だったらすり流しとは何ぞやを知ってから作りたかったのですが、でも作ってみたい気持ちが先走り…笠原シェフのお話をベースにして、まずは試すだけ試してみる事に。
里芋は栄養分を逃がさないために蒸して使おうかと思ったのですが、仮に家族が病気をしていて…と思ったらどのくらいの気力があるだろう?作る際の心の負担を軽くするために、茹でて作る方がその状況の自分には向いているかもしれないと思いました。
まずは里芋を柔らかく茹でて潰して、お出汁でのばして作ってみよう!すり鉢を使って作るつもりでしたが、もしかしたら今の時代にはすり鉢を持っていない方もいるかもしれない。フードプロセッサーやブレンダーを使うご家庭が多いのかもしれないけれど、今回はボウルで潰して作ってみることに。
作った分量は
2人分を想定してこういう感じです。
↓
里芋 200g
昆布だし 300ml
塩 小さじ1/2
里芋は小さいサイズもあったので、皮を剥く前の状態で4個使いました。昆布だしは里芋を茹でている間に準備。味付けは塩のみですが、使ったのは一般的な粗塩です。塩は最初から入れずにそのままの味で試してもらって、大丈夫そうだったら好みや体調に応じて塩を入れて食べてもらう方法にしてもよさそうに思いました。
抗がん剤の副作用で食べれない場合、化学調味料が入っていると食べにくいケースが多いようなので、顆粒出汁や味付きの昆布茶は避けたいという気持ちやおいしさの違いから、普通の昆布から出汁をとって作っています。今回はかなりいつも自己流で適当に出汁を取って作ってしまいたが、頭の中は吉岡シェフの動画!イベントの後に見ていたので、その内容を思い出しながら♪
吉岡シェフの動画(https://youtu.be/0pNUHEbe_Oc?t=179)の内容はかつお出汁の話もすごくおもしろかったですが、昆布出汁については3:00くらいから始まります。食材と出汁の組み合わせで色々試せると思ったら、急に世界が広がって見えてしまいました。
今回作った里芋のすり流し。本当は裏ごしをすればもっと食感が違うと思うのですが、形状も含めて、食べられるために色々試せるかもしれないと思いました。①裏ごしをしてなめらかな状態②里芋の塊の残し方、潰し方③出汁との混ぜ方など。
実は今回、潰して滑らかにした里芋に出汁を少しずつ混ぜている途中、残りの1/3くらい残った状態で丁寧に混ぜるのが面倒になってしまったんです…。それで適当に!最後だから♪という感じで大雑把にしたら、どうやらそれがよかったみたい(笑)ねっとりしすぎなくて少し里芋のとろみの塊もありつつ、色んな感覚が楽しめる。私は健康な状態だからこういう感想になったけど、これを上手に利用したら食べられる状況によって混ぜ方を加減して調節が出来るという考え方も出来るんだなぁと思いました。
2人分で4個使ったので、もしも1人分完食出来たら他の料理が食べられなくても里芋を2個くらいは食べたことになる!そう思ったらそれだけでも感激!!今の私は気持ちにゆとりがあるからこうしてプラスの考え方が出来るのかもしれませんが、液状の物で考えたらお椀一杯だけど固形にしたら里芋2つなんてすごいと思いました。
そして仮に食べてもらえなくても、その分を支える家族が食べたら…食べてもらえなかった残り物ではなく、それはそれで必要な栄養を摂れる機会!寄り添っている家族だって、気力がなくなったり食欲がなくなったりする事もあると思います。固形の物を食べたい気持ちになれなくても、もしかしたら温かい柔らかいものだったら。病気ではない人にとっても、奥にある出汁の優しさや塩味で心と体を元気づけてくれるお椀になるかもしれないと思いました。
こんなに多くの発見をいただけて、シェフのお話を聞けてよかった!もしもこの記事を読まれて試していい事がありましたら、笠原さんに大きな感謝ですね。本当にありがとうございました。
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