先生

施術や足もみ教室をしていて、「先生」と呼んでもらうことが多々ありました。


まだ経験の浅い私なんかが‥

ありがたかったですが、できれば人の上に立つような関係性ではなくフラットでいたかったので、行く先々で否定し続けていました。

でも、人生の先輩の施術をさせて頂いたある日のこと。貴重なお話を聞くことができました。


その方が子供の頃、まだパーマをかけられる美容室も少なかった時代の思い出話をして下さったんです。こういう話を聞く機会あまり無いので、とても興味深かった。


その方のお母さんがパーマをかけに行くと、店員さんを「先生」と呼んでいたのだとか。


それに限らず、大工さんでも何でも技術を持った仕事をしている人はみんな「先生」。その名残でその方は大人になった今でも、美容師さんや技術者を先生と呼ぶ習慣が離れないのだそうです。


施術するのも技術だから「先生」。

特別なことではないよ、と教えて頂いた。

教えることやちょっと上の立場に見えることだけが先生ではないと知った、新しい発見の日となりました。