そら会長が作った希望の光①

9月にお空に旅に出たなごみさんのそら会長。もう会うことはできないけれど、大きな宝を遺していってくれました。今日はその話を書こうと思います。


ちょっと前置きが長くなりますが、最初にそらっち(そら君/そら会長)がお店に来ることになった経緯から…


仙台市にある和雑貨とフォトスタジオのお店なごみさんが今の場所に移転する前、中庭に現れた1匹の猫。どこかの家で飼われていて捨てられてしまった様子。ごはんの催促をされたご主人がその猫に食べ物を準備して、それからなごみさんご夫婦との新しい暮らしが始まったのだそうです。その後ほぼ毎日お店に出勤して部長から本部長になり、会長にまで昇格!推定20歳になるまでずっとお店の人気者でした。


その後現在の場所に移転しましたが、新しい環境にもすぐに慣れた様子で、日向ぼっこによさそうなお気に入りの場所で「お仕事」してる姿を見かける事が多かったです。


ずっと元気だったそらっちも年齢と共にだんだん痩せてきた頃、なごみさんの奥様に我が家で前に飼っていた猫の足を揉んだ話をしたことがありました。我が家にいた2代目にゃんこは最後リンパ腫と言われたのですが、官足法を知っていたので、状態が悪くなった事に気が付いてから猫の足を揉んでいたのです。揉み始めたのは多分もう手遅れの時期だったのですが、肉球・leg・足のつけ根を揉んで、猫が疲れない程度に全身も優しくマッサージをしたら、食欲が無かったのにごはんを食べようとする変化がありました。


猫は弱ったり年を取ると鼻の上の毛が薄くなったり、ハゲたようになると思っていたのでそのこともお伝えしたのですが、奥様はその話も覚えていて下さって…そら会長もやはり体調の変化で鼻の上の様子が違ったそうです。だんだん後ろ足が先に弱って冷たくなって動きが悪くなったり、食欲が落ちて歩けなくなったそら会長。


奥様が自己流で揉んだりさすったり足もみを試したところ、薄かった肉球の色がほんのりピンクになり、歩けるようにもなったそうです。その後そら君は自然のままに飼い主さんに見守られて最後を迎えたそうですが、なごみさんの手の温かさや優しさがそら君に伝わったのではないかと思いました。

つづく。